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キューバ
República de Cuba

2006年に行なわれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシックス)の決勝戦で日本と壮絶な試合を行ない、キューバは音楽と共にスポーツ大国である事を世界に印象付けた。

 そのキューバは日本の本州の約半分の広さを持つ西インド諸島最大の島であり、また社会主義の国として知られている。
 西欧諸国に初めて紹介されたのは、1492年のコロンブスの一回目の航海の時であった。当初は金が採掘された事から大きな注目を集めたが、金鉱が枯渇するにつれて一時期停滞する。
 しかしスペインが中米/南米大陸の植民地で空前絶後の繁栄を見せた事から、植民地と本国との貿易の重要な中継地となり、さらに18世紀にはハイチの独立による混乱から、キューバで砂糖黍栽培と砂糖生産が活発となり、世界最大の砂糖生産地として大きく繁栄するのである。鉄道網の整備や蒸気機関の使用、さらにはアフリカからの奴隷の輸入を積極的に推し進め、「砂糖革命」と言われる程の活況を見せるのであった。これを背景にスペイン本国との政治的平等や貿易の自由化への声が高まり、独立運動へと発展してゆく事になる。

 1868年に勃興したいわゆる「10年戦争」が、これである。1878年に一応の収束は見るが、これによってスペイン政府は奴隷解放に踏み切り、さらには砂糖産業へのアメリカ資本の進出を加速させる大きな要因を作ったのであった。
 1892年には文学者でもあるホセ・マルティの指導の下、再度、独立戦争が始まった。モンロー主義を掲げキューバ情勢に大きな関心を持つアメリカ合衆国がキューバに賛同する形で1898年4月にスペインに対して宣戦布告をし、米西戦争が勃発する。アメリカ合衆国の勝利を受けて同年12月にパリで講和条約が結ばれ、1902年にキューバは独立を果たす事となった。

 しかし独立後のキューバはアメリカ合衆国系資本の進出による政治的、経済的従属状況が長く続き、これに砂糖産業に依存する極端なモノカルチャー経済が相俟って国内に不安定な状況が続き、1956年に反政府運動が巻き起こる。
 これが世界を衝撃の渦に巻込んだキューバ革命である。
 この革命によって、現在へと続くフィデル・カストロ率いる革命政権が1959年に誕生した。 以降、キューバは、医療、教育の無料化、土地の国有化、企業の国営化などを次々と実現させている。また2004年に日本とキューバは外交関係樹立75周年を迎えた。



国勢

首都 ラ・アバーナ(ハバナ)
面積 11万1000平方キロメートル
人口 約1,100万人
言語 スペイン語
宗教 キリスト教
サンテリア(アフリカの宗教とキリスト教が混ざり合ったもの)
通貨 ペソ(ペソの下にセンターボ/1ペソ=100センターボ)
1ドルは約20〜23ペソ
特産品 砂糖黍、ラム酒、葉巻、ニッケル、えび等魚介類
日本からのアクセス 日本→ロサンジェルス→メキシコ・シティ/カンクン→ハバナ



観光案内・世界遺産

★ ハバナ旧市街
 植民地時代の栄華を偲ぶ事ができるスペイン風の石造り建築が並ぶ。アルマス広場、フエルサ要塞、バロック形式のカテドラル、プンタ要塞、モーロ要塞の他、1950年代のアメリカのクラシック・カーが展示してある自動車博物館、パルタガス葉巻工場等、訪ねる所が多い。また慶長遣欧使節として、17世紀に日本人で初めてキューバを訪れた支倉常長の銅像がマレコン通り沿いにある。

★ ビニャール渓谷
 この渓谷には数え切れない程の洞窟があり、かつては先住民族の住居でもあった。鍾乳洞を探検するツアーもあり、自然の作り出した光景は圧倒的だ。また植民地時代には奴隷の、独立戦争時代は革命家の隠れ家でもあったという。

★ トリニダー旧市街
 旧市街全体が歴史を漂わせる作りとなっており、17〜18世紀に建てられた大邸宅が多く存在する。その多くは、現在、博物館として利用されているが、その広大さは植民地時代のスペインの富を物語る。

★ サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ(サンティアゴ・デ・クーバ)
 17世紀に建てられた石造りの要塞。イタリア・ルネッサンス様式で造られたこの要塞は、スペイン植民地時代のキューバ、さらにはラテン・アメリカ全体で異彩を放っている。

★ デセンバルコ・デル・グランマ国立公園
 サンティアゴ・デ・クーバから145km西に位置する美しい自然がそのまま残る公園。26,180ヘクタールの広大な面積を持つ。

★ アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
 グアンタナモからの足が最も便利という71,140ヘクタールの広さを持つ自然公園。山岳地帯から海岸にかけて広がる自然が生み出す景観の見事さに加えて、海岸線一帯に広がる珊瑚礁がカリブ海の豊かな自然を体感させてくれる。

★ シエンフエゴスの歴史的都市地区(シエンフエゴス)
 植民地時代にスペイン啓蒙運動によってもたらされた近代都市計画の概念を反映させたラテン・アメリカ最初の都市。フランス人によって造られた町並みは、近代的建築物の間に植民地時代の建築物が並ぶ独特の空間を構成している。

★ 南東部にある最初のコーヒー農園の古代景観
 植民地時代のキューバのコーヒー栽培は、農業的技法を含めて様々な面で独特のシステムを取入れていたと言われる。その独特なシステムを今に伝えるコーヒー農園が保存されている。山の斜面に面した広大な農園の中には往事のトロッコなどの設備も残され、植民地時代のコーヒー栽培の模様を体験できる。

★ ヘミングウェイ博物館
 名作『老人と海』で知られるノーベル賞作家、文豪アーネスト・ヘミングウェイは、1940年から1960年までの20年間をキューバで過ごした。その時の家が、現在ハバナ郊外に博物館として公開されている。愛用のタイプライターや書簡の他、蔵書9000冊が、そのまま残されている。またこの他にも、ハバナ市街のホテル・アンボス・ムンドスの一室がミニ博物館として、郊外の漁村コヒマルには有していたヨット、ピラール号が展示してある。因みにコヒマルは『老人と海』の舞台となった。

★ カーニヴァル
 毎年7月26日の革命記念日に合わせて1週間に渡って、各地域で行なわれる。中でも最大の規模を誇るカーニヴァルが、首都ハバナで行なわれる。ハバナのカーニヴァルは規模の大きさだけでなく、この国に住む多様な人種が参加し、豊かな文化がある事を印象付けてくれる。

★ リゾート
☆ バラデロ
 ハバナから約140km東にある一大ビーチ・リゾート。ビーチの長さは25kmに及び、細かな白い砂浜が延々と続く。1930年代以降、アメリカ合衆国の億万長者がこの地に別荘を建てたのが、リゾート地としての始まりだという。現在はヨーロッパ資本による開発が急ピッチで進み、ヨーロッパ的な瀟洒な雰囲気も漂わせている。また海岸沿いにある露天で売られるシーフードは人気が高い。

☆ カジョ・ラルゴ
 キューバの南にある小島。クルーズやシュノーケリングのメッカとして知られる。

★ サンティアゴ・デ・クーバ
 キューバ東南にある第2の都市。1523年から56年の間、キューバの首都であった事から、古い町並みや建物が今も多く残る。またこの町は、1898年のスペインからの独立戦争や、キューバ革命のきっかけとなった事から、歴史的な味合いも深い。実際、キューバ革命を記念した「7月26日モンダカ兵営博物館」「グランヒータ・シボネイ」や、独立戦争の指導者ホセ・マルティの墓「サンタ・イフィゲニア墓地」がある。またキューバで最も古い建築物となる「キューバ歴史博物館」や「カーニヴァル博物館」などもある。

★ キャバレー
 ダンサーの踊りとキューバ音楽が織り成すスペクタクルなショウが楽しめる本来の意味でのキャバレーが、ハバナには現存する。90人ものダンサーが登場する「トロピカーナ」は、歴史があり世界的にも知られる。また「エル・パリジャン」も人気が高い。因みに「トロピカーナ」は、マタンサスでも上演されている。

 

著名人

★ アンディ・ガルシア(俳優)

★ アレッホ・カルペンティエール(作家)
  代表作:『失われた足跡』(集英社文庫/740円+消費税)
  『エクエ・ヤンバ・オー』(関西大学出版部/3500円+消費税)

★ オマール・リナレス(野球選手/元中日ドラゴンズ)

★ グロリア・エステファン(歌手)

★ セリア・クルース(サルサ歌手)


音楽

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の映画の公開は、多くの日本人にキューバ音楽への目を向けさせた。
 実際、キューバはラテン音楽、アフロ・カリブ海音楽のリズムの宝庫なのである。ハバネラをベースに生まれたルンバ、チャ・チャ・チャ、マンボ、ワワンコー、グアヒーラ、ソン、・・といった日本でお馴染みのリズムの数々はキューバで生まれたものであり、またサルサの中核を成すものとしても知られている。
 この他に、ヨーロッパ上流社会の雰囲気を湛えるダンソンや、アフリカとキリスト教が混ざり合った宗教、サンテリアの音楽ベンべーも人気が高い。
 また最近はロス・バン・バン、チャランガ・アバネーラといったキューバならではの激しいリズムのサルサや、ゴンサロ・ルバルカバ、チューチョ・バルデス/イラケレといったラテン・ジャズが世界的に人気を集めている。
 ところでハバネラは遠くアルゼンチンにまで伝わりタンゴに誕生に関係し、またロス・バン・バンが生み出したリズム、ソンゴは、 チック・コリアを筆頭に80年代の欧米のジャズ/フュージョン界で人気を集める等、キューバは過去から現在に至るまで常に世界の音楽に影響を与え続けている。

★ 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
(CD:ワーナー・ミュージック/2330円+消費税 DVD:VAP/4800円+消費税)

★ ロス・バン・バン『チャペアンド』
(アオラ・コーポレーション CRACD-177/2625円税込み)

★ ゴンサロ・ルバルカバ『アンティグオ』
(東芝EMI TOCJ-5588/2854円+消費税)


映画

★ 『苺とチョコレート』(監督:トマス・グティエーレス・アレア 1993年)
(アップ・リンクよりDVD化/ULD−36 4700円+消費税)

★ 『キューバの恋人』(監督:黒木和男 1969年)


キューバを知る為の本

★ 『地球の歩き方 カリブ海の島々』
(地球の歩き方編著/ダイヤモンド・ビッグ社 1740円+消費税)

★ 『キューバ・ガイド キューバを知るためのQ&A』
(カルメン・R・アルフォンソ著/海風書房 1800円+消費税)




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