NPO 日本カリブ海交流協会 ホームページ
トップページ 設立趣旨 お知らせ 連載 ブログ リンク お問い合わせ
キューバ
グアドループ
コロンビア共和国
トリニダード・トバゴ
ドミニカ共和国
ハイチ
パナマ共和国
プエルト・リコ
ベネズエラ・ボリバル共和国
マルチニク
ハイチ
République d’Haiti

シュールレアリストのアンドレ・ブルトンから映画『007ジェームズ・ボンド』に至るまで、ハイチは世界の文化人や芸術家の想像力を掻き立て続けて来た。
 そのハイチは、カリブ海諸島を含めたラテン・アメリカで栄えある最初の独立国、また世界最初の黒人共和国としても知られている。西インド諸島のエスパニョーラ島の西側3分の1(東側3分の2はドミニカ共和国)を占め、長野、岐阜、山梨の3県を合わせたぐらいの広さを持つ。

 1492年、コロンブスの最初の航海によって初めて西洋に紹介された歴史的な島でもある。1697年に島の東側3分の1がスペインからフランスに割譲されサン・ドマングと名付けられ、砂糖黍、コーヒー、煙草を栽培し当時のフランス経済を支える最も重要な拠点となった。
 当時、サン・ドマングは莫大な富をフランスにもたらし、「カリブ海の真珠」と謳われた。また現在の黒人90%,混血(ムラート)10%の人口構成比率は、この時代の奴隷制に起因している。

 1791年、ブックマン率いる奴隷が蜂起、独立に繋がる奴隷解放の反乱が全土で巻き起こった。
 1804年、独立。国名をハイチ(先住民族タイノー族の言葉で「山の多い土地」)」と命名する。

 だが独立以降のハイチは長く続く内乱や長期に渡る独裁政権の支配に加え、欧米の外交、経済政策に翻弄され続けた事が重なり、未だに混迷が続いている。
 だがその一方、文化や芸術面でハイチが世界に与える影響力は増している。その一例が絵画である。豊かな自然をパステル・カラーで描いた淡い色調のナイーヴな絵画は、ヘイシャン・アートの名で、現在、欧米で大きな注目を集めている。


 

国勢

首都 ポルトー・プランス
面積 27,775平方キロメートル
人口 約700万人
言語 フランス語(公用語)、クレオール語
宗教 キリスト教(カトリックが中心)、ヴードゥー教
通貨 グールド/サンチム
1グールド=100サンチム、1グールドは7〜8円
特産品 コーヒー、マンゴー、ラム酒
日本からのアクセス 日本→ニューヨークもしくはマイアミ→ハイチ(ポルトー・プランス)



観光案内、世界遺産

★ ラ・フェリエール要塞
 独立直後にフランスの再征服に備えて18世紀に13年の歳月を要して建造されたものの、一度も使われることがないまま現在に至る事から「8番目の世界の不思議」と評される巨大要塞。独立直後のハイチ北部を統治したアンリ・クリストフ皇帝がカパイシアンに建造した。
 標高970mの山頂に、高さ40m、厚さ3mに及ぶ石造りの外壁が聳え、1万人の兵士が収容できたと言われる威容さは、今も訪れる者に畏怖の念を抱かせる。現在も200門の大砲と、大量の砲弾が残され、当時の面影をそのまま残している。ハイチ国内では「シタデル(要塞)」と呼ばれている。

★ サン=スーシー宮殿
 独立直後にハイチの文化的成熟度を示すために上記のアンリ・クリストフ皇帝がカパイシアン近郊に建造した宮殿。18世紀の東欧文化の中心を成したサン=スーシー宮殿(プロセイン国王フリードリヒ2世がポツダムに建造)を模したもので、建造当時は豪華な装飾がほどこされていたと言われる。1842年の大地震で廃墟となったまま現在に至っている。

★ カーニヴァル
 年によって多少の時期のずれはあるが、例年2月下旬から3月のマルディ・グラの期間に行なわれる。ポルトー・プランスを初めとして、各地で開催されるが、近年、人気を集めているのが、南部の都市ジャクメルで行なわる国際色豊かなカーニヴァルである。

★ リゾート
☆ ジャクメル
 カーニヴァルの時期を除くと閑静なたたずまいを湛える保養地として知られ、旧き良き時代のハイチの面影を残す街としても知られる。またヨーロッパの文学界に大きな衝撃を与えたハイチ人作家ルネ・デペストルが1988年に発表した小説『わが夢のすべてにアドリアナが』の舞台となったことから、物語に登場するマノワール・アレクサンドラ・ホテルは幽霊ホテルとして人気が高い。

★ ソードゥーの滝
 ヴードゥー教徒の聖地として知られる約30mの高さから流れ落ちる滝。毎年7月に巡礼者が訪れる。


著名人

★ バスキア(現代アート作家)

★ エドウィージ・ダンティカ(小説家)
  代表作:『クリック・クラック』(五月書房 1,700円+消費税)


音楽

現在の音楽シーンで最も有名なハイチ人と言えば、フージーズの中心人物、ワイクリフ・ジーンである。彼の人気曲「カーニヴァル」にはハイチ音楽の魅力が一杯に溢れている。
 そのハイチを代表する音楽が、タブー・コンボやミニ・オール・スターズに代表されるコンパである。豪快なカリビアン・ビートが炸裂するダンス音楽だ。またカーニヴァルの時に欠かせないのがヴァクシーン(竹製のラッパ)が2/4拍子を刻むララである。ラムやブックマン・エクスぺリアンスの人気が高い。
 また現在、ハイチで人気が高いのがヘイシャン・トルバドールと呼ばれる音楽で、日本の歌謡曲にハイチのアフロ・リズムが混ざったような不思議な懐かしさがある。そして忘れてはならないのが、アフリカ起源の宗教ヴードゥーの音楽だ。ハイチ音楽の根底を支えていると、言っても過言ではない。


映画

★ 『ハイチ〜カリブの鼓動』


ハイチを知る為の本

★ 『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』
(佐藤文則著/現代企画室 2200円+消費税)

★ 『アフター・ザ・ダンス ハイチ、カーニヴァルへの旅』
(エドウィージ・ダンティカ著/現代企画室 2200円+消費税)




〒104-0061 東京都中央区銀座3-13-18-3F
NPO法人 日本カリブ海交流協会
TEL 03-3543-2618


Copyright (C) NPO法人 日本カリブ海交流協会 2006