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ドミニカ共和国
República Dominicana

サミー・ソーサを筆頭に、大リーグを含めた現在のプロ野球において、ドミニカ共和国出身の選手は欠く事の出来ない存在となっている。
 これに加えて、意外な所でこの国は存在を印象付けてくれた。それが映画『ジュラシック・パーク』である。第一話の冒頭において、クローンを作るために琥珀に閉じ込められた昆虫から恐竜のDNAが抽出されるシーンがあるが、その舞台となったのが、実はこの国なのである。

 先住民族タイノー族の言葉でキスケージャの名前を持つドミニカ共和国は、九州と沖縄を合わせたぐらいの広さを持ち、エスパニョーラ島の東側3分の2を占める。西側はハイチである。
 1492年12月5日に、コロンブスの最初の航海によって西欧諸国に初めて紹介された。1496年、コロンブスの兄弟バルトロメによって、カリブ海のみならず南北アメリカ大陸で初の都市、サント・ドミンゴが建設された事でも知られている。
 当初は先住民族タイノー族の酷使による金鉱採掘で栄えたが、金が枯渇すると共にラテン・アメリカ砂糖黍栽培が開始された。またこれに伴って、酷使とヨーロッパから持ち込まれた天然痘などの疫病によって激減した先住民族に代わって、労働力としてラテン・アメリカ初のアフリカからの奴隷の輸入も開始された。
 17世紀初めには、スペインの富を狙うフランス人を中心とするバカニアと呼ばれる海賊が島の西側に住み着き、これがきっかけとなって1697年のリスウィック条約によって現在のハイチとほぼ同じ位置となる島の西側3分の1の地域を、フランスに割譲する。
 1821年、本国スペインに対して分離を宣言するが、間もなくフランスから独立したばかりのハイチが侵攻し、長期に渡ってハイチの占領下に置かれる。1844年、フアン・パブロ・デゥアルテが指揮する革命が起こり、ここに名実共にドミニカ共和国が誕生するのである。またこの後、1862年に植民地の支配体制の再強化を目論むスペインによって一時期占領されるが、民衆による武装蜂起が起り、1865年に再度独立を果たす事になる。

 また20世紀以降のこの国は、アメリカ合衆国との経済的な関係を強める事となる。この事から権益を保護する名目でアメリカ合衆国は海兵隊を派遣し、その占領政策が1916年から24年まで続いた。
 さらにアメリカ合衆国の支援の下、1930年から61年までトルヒージョ大統領の圧政による独裁政権が誕生する。1962年にトルヒージョが暗殺され、この国に大きな転換期が訪れる。以降、軍事クーデターや内戦を幾度も繰り返しながらも、より自由で開かれた国を目指して歩み始めたのである。この国の多く人達が「血塗られた歴史を持つ国」と言うのは、ここに理由がある。
 またこの国は日本との関わりも強い。日本からの移民が多く農業の発展に大きく貢献し高い評価を得ている事や、広島東洋カープの野球選手養成所が、つい数年前までサン・ペドロ・デ・マコリスに開設されていた。


国勢

首都 サント・ドミンゴ
面積 4万8734平方キロメートル
人口 約871万人
言語 スペイン語
宗教 キリスト教(プロテスタントが94%)
通貨 ペソ/センターボ(US$1.oo=約RD$50.oo)
1ペソは100センターボ
特産品 砂糖黍、ラム酒、コーヒー、バナナ、煙草、ボーキサイト、
宝石(琥珀、ラリマール)
日本からのアクセス 日本→ニューヨーク/マイアミ→サント・ドミンゴ
日本→ニューヨーク/マイアミ→プエルト・プラタ



観光案内・世界遺産

★ ソナ・コロニアル(サント・ドミンゴ)
 ラテン・アメリカ初の都市として建設された由緒ある地域。コロンブス公園を中心に、コロンブスの子孫が3代に渡って住んでいたアルカサル、歴代の提督が居住したラス・カサス・レアル博物館、海賊の襲撃に備えて造られたオサマ砦、ラテン・アメリカで最も古い日時計等、15世紀から16世紀に建てられた歴史的建築物が多い。またこの一画には、琥珀博物館、ラリマール博物館といったこの国特産の宝石に関した博物館もある。

★ カーニヴァル
 キリスト教のカトリックの影響が強い事もあって、毎年、暦によって2月中旬から3月の間のどこかと多少の変動はあるが、復活祭の前の四旬節直前にカーニバル、いわゆるマルディ・グラが催される。またカーニバルが独立記念日の2月27日に近い事から、原則的に独立記念日に併せて行なわれる。中でもサント・ドミンゴで開かれるカーニバルは規模が大きく、マレコン(海岸)通りでのパレードは有名だ。

★ メレンゲ・フェスティバル
 この国が生んだダンス音楽、メレンゲを心行くまで堪能する事が出来るフェスティバル。サント・ドミンゴでは6月、プエルト・プラタでは10月に開催される。またフェスティバルではないが、クリスマス時期のサント・ドミンゴのマレコン通りもメレンゲを中心とする楽団が大挙して登場し、フェスティバル並みの盛り上がりを見せる。

★ リゾート
☆ カサ・デ・カンポ
 カリブ海で屈指のリゾート地として知られている。広大な敷地の中に、宿泊施設、プールはもち論の事、1Kmの長さに及ぶプライベート・ビーチ、3つのゴルフ場、乗馬コース、ナイター完備の13面のテニス・コート、5000人を収容する劇場、さらにはプエルトリコなどカリブ海の島々からの定期便が離発着するこのリゾート専用とも言える飛行場まである。

☆ プンタ・カナ
 この国の最東岸にあるリゾート地。ビーチ、マリン・スポーツ、ゴルフなど様々な楽しみ方ができる一方、現在、この地域は別荘地としても注目が集まっている。世界のセレブの多くが、ここに別荘を構えている事でも知られている。

★ プエルト・プラタ
 コロンブス自らが「銀に輝く港」と名付けた事で知られる、歴史とビーチ・リゾートの両方が楽しめる古い街である。海賊からの攻撃に備えて16世紀に建てられたサン・フェリペ砦を筆頭に、さ程広くはない旧市街には15世紀から16世紀初頭にかけての建築物が多い。パステル調の淡い色彩のビクトリア・クラシック風の建物が多く、カリブ海ともヨーロッパともつかぬ不思議な空間に訪れる者を誘ってくれる。また郊外には砂糖黍を中心とする農園も広がり、植民地時代の雰囲気も味わえる。
 その一方で、ここ数年、観光開発が積極的に進み、海岸側は一大ビーチ・リゾートの様相を呈している。特に世界で初めてサメの調教を実現させた世界最大のマリン・テーマ ・パーク「オーシャン・ワールド・アドヴェンチャー・パーク」が完成した事は、大きな話題となっている。

★ ボカ・チカ海岸
 サント・ドミンゴから東へ約30Km程の距離にあるビーチ。遠浅の海と約3Kmに及ぶ長く白い砂浜が、大きな売り物だ。また沖合いにマチーナとピノスと2つの小島があり、ボートで渡る事もできる。

★ ロス・トレス・オホス
 スペインの植民者から逃れた先住民族タイノー族が隠れ住んだ、と言われる神秘的な洞窟。スペイン植民者によって発見された時に3つの洞窟だった事から「3つの目」という現在の名称が付いた。が、実は筏でしか渡れない4つ目の洞窟が隠されていて、そこがいざという時の先住民族の最後の隠れ家であったとも言われている。

★ エンリキージョ湖
 ドミニカ共和国には豊かな自然が今も多く残るが、中でも自然保護、動植物保護の観点から世界的に大きな注目を集めているのが島最大のこの湖である。珊瑚礁が隆起して出来たこの島ならではの塩湖で、海抜マイナス42m程の所にある。アメリカ鰐、フラミンゴの他、イワノボリ・イグアナといった貴重種も生息する。またこの辺りは乾燥地帯でもあり、サボテンが生えるなど、エスパニョーラ島の自然の多様性も実感できる。

★ ハラバコア
 ドミニカ共和国の自然が満喫できるのが、ハラバコアである。標高約500mの高原地帯に位置し、周辺にはコーヒー、果物、花などの農園が広がる。日本との縁も深く、1950年代に日本からの移民の多くがこの一帯に入植した。
 またこの近辺は、現在アウト・ドア・スポーツのメッカとしても知られ、釣り、カヌー、キャンプ、乗馬、トレッキングなど広範囲に渡って楽しめる。またカリブ海地域で最高峰となる標高3087mデュアルテ山の登山口も、ハラバコアにある。

★ サマナ岬
 この国の北東に位置するサマナ岬一帯は、自然保護を目的とした国立公園に指定されている。山岳、丘陵地帯に広がるココヤシの原生林と海が広がり、カリブ海の本来の自然と植生が満喫できる事で知られている。多くの地域は、先住民族を除いては未だ人が足を踏み入れていないという。現在、トレッキング、馬によるエコ・ツアーが行なわれている。



著名人

★ サミー・ソーサ、アレックス・ロドリゲス、ペドロ・マルティネス(プロ野球選手/大リーグ)

★ ミシェル・カミロ(ジャズ・ピアニスト)


音楽

お菓子のメレンゲを作る時に、シャカシャカと調子良く卵白を掻き混ぜる音から名前が付いたと言われる陽気なダンス音楽が、ドミニカ共和国特産のメレンゲである。
 片手にスティックを持ち、もう一方の掌で叩くタンボールという太鼓と、卵白を掻き混ぜる時のような音を発するグィロが打ち出す4分の2拍子が基本。ウィルフリード・バルガス、ジョニー・ベントゥーラ、ミリー・バスケスが、この音楽のトップ・スターである。
 そのメレンゲのルーツとなるのが、ハイチのアフロ・リズム、ララをベースとしたガガ。こちらはカーニバルの時に演奏される事が多い。またスペインの音楽にアフロ・カリブ海のリズムとアメリカ合衆国のカントリーが混ざり合い、ゆったりとした南国ならではの空気を湛えるバチャータも、忘れてはならない。長年、ローカルな歌謡曲として人気を博していたが、1990年代にフアン・ルイス・ゲーラが都会的に洗練させ、カリブ海一帯は元よりヨーロッパを含むスペイン語圏の国々でも広く愛されるようになった。
 そして現在、忘れてはならないのが、ラテン・ジャズ、クラシックの両面で活躍するピアニスト、ミシェル・カミーロだ。

★ Wilfrido Vargas『Serie 2000』
(SonyBMG 74321698022)輸入盤

★ Johnny Ventura『El Oro Del Caballero』
(Combo RSCD-2133)輸入盤

★ Juan Luis Guerra 4.40『Bachata Rosa』
(Karen KCD−136)

★ ミシェル・カミーロ『ワン・モア・ワンス』
(Epicソニー ESCA-6049)


映画

★ 『Santo Domingo Blues (Los Tigueres De La Bachata)』(Alex Wolfe監督/2004年 日本未公開)
(アップ・リンクよりDVD化/ULD−36 4700円+消費税)

★ 『Nueba Yol』(Luisito Marti監督/1995年 日本未公開)


ドミニカ共和国を知る為の本

★ 『地球の歩き方 カリブ海の島々』
(地球の歩き方編著/ダイヤモンド・ビッグ社 1740円+消費税)

★ 『母なる大地の風 ドミニカ共和国』
(川島幸夫著/スタジオ・ウィンズ 1800円+消費税)




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